MVR-Ex ATCマガジン原点再設定手順

バッテリ交換でATCマガジンサーボの原点消失した場合等は、原点を再度設定する必要があります。

マガジン軸の原点再設定手順

(1) FANUC画面にします。

(2) “主軸停止”ボタンと“手動送り停止”ボタンを同時に押します。(長押し)
  オペレータメッセージにはE7142.2 2系統MDIユニット選択中と表示されます。

(3) 機能キーの“SYSTEM”を押し、“パラメータ”を選択します。
  “1815”と入力して“No.サーチ”を実行します。

(4) パラメータ1815.4(4ビット目のAPZ)が“ 0”になっていると原点が消えています。
  “1”になっている場合は以降の設定手順は不要です。

(5) 機能キーの“SYSTEM”を押し、 “PMC構成”⇒“設定”を選択します。
  “プログラマ機能有効”を“はい”に変更します。

(6) 機能キーの“SYSTEM”を押し、 “ PMC保守”⇒ “信号ステータス”を選択します。
  “D13400”と入力して“検索”を実行します。

(7) “強制入出力”を実行して、ボックスが入力可能な状態にします。
  “強制入出力”は、(5)項の“プログラマ機能有効”を“はい”にしていないと表示されません。

(8) 13400.0(0ビット目だけが選択されていることを確認します)を0⇒1に変更します。マガジン調整モードというメッセ-ジが出ます。

(9) ATCマガジン操作盤をONにします。

(10) 手動ハンドル操作盤をONにして、X軸を選択します。
  X軸のランプが点滅します。

(11) 手動ハンドルを回すとマガジンが回転します。
  “UMG”文字の左下に緑色の“I”が表示されている場合はマガジンが回転しません。
  Iが表示されているとインターロックがかかっているため、安全柵が空いてないか確認してください。

(12) 手動ハンドルで、マガジンポットNo1を工具交換位置に移動させます。

(13) セルフロック解除装置をセルフロック解除ピンに当てて、ポットNo1のセルフロック解除ピン位置とセルフロック解除装置の押し痕が一致するように、手動ハンドル操作とピン位置の確認動作を繰り返します。
  (セルフロック解除装置標準:手動式、オプション:エアシリンダ式)

(14) “MDI”モードを選択します。機能キー“OFS/SET”を押し、“セッティング”を選択します。“パラメータ書き込み”を0⇒1に変更します。
  SW0100 パラメータ書き込み可能です というメッセージが出ますので“RESET”ボタンで消します。

(15) 機能キーの“SYSTEM”を押し、“パラメータ”を選択します。
  “1815”と入力して“No.サーチ”を実行します。

(16) パラメータ1815.4(4ビット目のAPZ)を0⇒1に変更します。
  電源を切るようメッセージが出ますので、“非常停止”、“電源OFF”、“メインブレーカ”の順に電源を切ります。

(17) 再度電源投入するとマガジン原点が設定されています。

(18) (5)項のプログラマ機能有効が“はい”に、また、(14)項のパラメータ書き込みが “1”になっていれば“いいえ”、“0”に戻します。

(19) 原点位置がずれていないか確認を行います。前後を含めたポットを空にして工具を取りに行く動作をさせます。ATCチェンジャアームを挿入したときにチェンジャアームの中心位置とマガジンポット中心位置にずれがないかを確認します。

完了です。