テレスコカバーの保守方法(カバーの開け方)について

X軸テレスコカバー

(1) 開ける側のテレスコカバーがたたまれた状態になるようにX軸をストローク端まで移動させます。
(2) テーブルとテレスコカバーの固定ボルト(図の矢印部)を全て外します。

(3) X軸をテレスコカバーの反対側にゆっくりと移動させて、テレスコカバーとテーブルが離れることを確認します。

(4) ベッド上には摺動面油等があるため、ベッド上に載る時には滑らないよう注意し、またリニアガイドやボールねじ、配管・配線は踏まないようにします。

(5) テレスコカバーのローラ部にグリースアップします。
 X軸のテレスコカバーにはパンタグラフはついていません。

(6) テレスコカバーを閉じるときは、開ける時と逆の手順で、X軸をゆっくりとテレスコカバー側に移動させ、テレスコカバーとテーブルがついた状態にしてから固定ボルトを締め付けます。

この時、配管・配線を挟み込まないように注意します。
またテレスコカバーは閉じた状態でテーブルと固定するようにします。(破損防止)

(7) X軸をフルストローク動作させて、異常がないことを確認します。


Y軸テレスコカバー

(1) 開ける側のテレスコカバーがたたまれた状態になるようにY軸をストローク端まで移動させます。

(2) サドルとテレスコカバーの固定ボルト(図の矢印部)を全て外します。

(3) Y軸をテレスコカバーの反対側にゆっくりと移動させ、テレスコカバーとサドルが離れることを確認します。
(4) テレスコカバーのローラ部・パンタグラフ部にグリースアップします。

(5) テレスコカバーを閉じるときは、開ける時と逆の手順で、Y軸をゆっくりとテレスコカバー側に移動させ、テレスコカバーとサドルがついた状態にしてから固定ボルトを締め付けます。
この時、配管・配線を挟み込まないように注意します。
またテレスコカバーは閉じた状態でサドルと固定するようにします。(破損防止)

(6) Y軸をフルストローク動作させて、異常がないことを確認します。


W軸テレスコカバー

W軸テレスコカバーにはローラーやパンタグラフが使われていないためグリースアップのために開ける必要はありません。

きしみ音がする時にはカバーを伸ばした状態で表面の汚れをふき取った後、油(バクトラNo2等)を含ませた布で表面を拭いてください。